フィンランドの西ラップランド地方にあるケロプダス病院で「本人のいないところで、本人のことを決めない」と病院全体で取り決めたことから始まった取り組みです。
薬で症状を抑えることよりも、対話することを大切にしていて、患者さんから要請があれば24時間以内にチームで駆けつけて、対話の場を開きます。
オープンダイアローグでは、話し手(ひとりの場合も、家族など複数の場合もあります)の話を複数人で聴き、リフレクティングという、話し手に直接応答するのではなく、聴き手同士で会話するのを話し手に横で聴いていてもらう、という形で応答していきます。
いろいろな人の声が大切にされること、安易に結論を出したり、解決しようとしないこと、その人を変えようとしないこと、などを大切にし、対話を続けていくことを目指します。
オープンダイアローグの場は、ありのままの自分が肯定され、それでいて他者に貢献できる場でもあると私たちは感じており、それがリカバリーにもつながると考えています。